オタクの大絶叫

よくしゃべるオタクです

わたしの中の終わりと始まりになった「T.I.M.E」

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お世話になっております。サトウです。
2024年も正月を超え、いかがお過ごしでしょうか。

2023年、みんな(※わたしの周辺)が「最高だった」と言っていますが、本当にすさまじい年だったと思います。「最高」と言えば、同じくらいの時期にハマった知人友人オタクは口を揃えて「2017年は最高だった」と言うのですが、というのも、7人だった、とか以前に、「Trans NIPPON Express」の空気(やグッズのクオリティの高さ)、CDの売上、タイアップの多さ、イベント出演数など、グループとして明らかにものすごく勢いがある年だったと記憶しています。
そんな、間違いなく実際に勢いがあった年だったと思われる2017年と肩を並べるどころか、上回るくらいの2023年だったような気がしますが、みなさんはどう感じる年だったでしょうか。


2023年を振り返ると、現場開きが早々にフェスだったり、ツーショット会があったり、全国ツアーがあったり、超特急以外も含むならEBiDAN全体も非常にメラメラした空気感に包まれ、2023年は常に空気があったまった状態、みたいな、燃え盛る年でした。超特急だけでなく、EBiDANは基本的に音楽番組にそう簡単には出られないので、(いろいろとあったとはいえ)それを打破できつつある年がついに、本当についにやってきた、というのが感慨深いです。いまでも信じられない……。傷口が治るみたいにまた門が閉じたりしませんようにとこの世の神様全てに祈るばかり。


そんなこんなで、「こいつぁすげえ年かもしれない……」と思いながら過ごした1年の締め括りとなった「T.I.M.E-Truth Identity Making Era-」、散々SNSで言った通り、マジですっっっっっっっっっっっっごいライブだった。いまでもわたしの夢だったんじゃないかと思うくらい。隙のない、なんの文句もない(別にいつも無いけど)、知らず知らずの間にできた心の隙間みたいな部分にスポッとハマるようなパーフェクトな公演だったなあ…… としみじみいまも噛み締めています。

わたしも「長く応援しているオタクが嬉しいセトリ」とか言っちゃったけど、SNSでどなたかがおっしゃっていた通り、本来の意図としては「超特急のダイジェスト」のようなステージだったと思います。たまたまそれが比較的長く応援してるオタクに刺さっただけでね。ユーキさんが作ったのは、古参中堅が嬉しいライブではなく、超特急の12年間、酸いも甘いも悔しいほど味わうことになったこれまでの歩みをギュッと凝縮して、最近好きになったって人に超特急の軌跡を2時間半で紹介できるようなライブなのだと考えています。

確かに古い曲が多めで知らない曲も多かった、という人も結構見かけたけど*1、きっと、もう少し超特急の歩みを深く知った時にもう一度T.I.M.Eのセトリ振り返ったら「とんでもねえライブに行っちまってたんだ……」と、もう一度ワクワクできると思います。最初から完璧に楽しむことなんて絶対無理だし(わたしも自分の初乗車のセトリを数年後に見て唖然とした)、そもそもユーキさんが答えを出していない以上、100%漏らさずに文脈を把握することなんてできないですからね。「あの曲かっこよかったな~、家帰ったら聞こう~」という、超特急への興味を深めるきっかけにすればよいと思うのです。

話は逸れましたが、いや本当にセトリすごかった。ここからは個人的なざっくり解釈&備忘録的な感想ですが、まず「countdown」(正式表記を早く知りたい)でT.I.M.E開幕へのボルテージを高め、幕が上がるや「Secret Express」。もう、ここで帰ってもいいくらいこの2曲だけでもすごかった。シーエクってふじびじのBGMになっていたりと、かなり初期の看板曲という印象で、見どころである名前を使用したラップはすでに一度リテイクされています。一番最初のバージョンは号車通りには呼ばれないので、わたしはKiss Me Babyのイントロと共にかなり苦戦した記憶が……。新しいラップも良かったな~ めっちゃ練習したのでソラでも言えるようになった。いつもありがとうございますフジノタカフミ様……。

で、3曲目は「Hey Hey Hey」のユーキさんセンター曲「Play Back」だったわけですが、もう曲名からして意図がね。ここから振り返っていくぞ、の宣言ですよね。Hey Hey Heyのセンター曲はタイミングがタイミング*2だったので、ソロとはいえ今回が初披露だったわけですが、いや~~~~~~~ もうここで帰ってもいいくらい良かったその2。マジでユーキさんのパフォーマンスが素晴らしくて素晴らしくて、T.I.M.Eでも指折りのお気に入りポイントかもしれません。すでにここでもだいぶ「最高すぎるのでもう勘弁してください」状態だったのに、「Time Wave」のイントロ流れた瞬間、一瞬意識失っていたかも。ちなみにあらかじめ知らせておくと、このあとはほとんどの曲がイントロで一瞬意識失っていた気がします。ヤバすぎて。

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Time Waveそもそも大好きで好きになったばかりのころはかなり聞きまくっていたんですが、2021年の「Dance Dance Dance」で10周年メドレーの開幕に使用されてから“““意味”””が強くつきすぎて、まあみなさんも「Time Waveはやるだろう」と踏んではいたと思いますが、でも、本当に来られちゃうとね。困っちゃう。好きすぎるから。
Time Waveからの流れについてはもう、絶句。絶句です。言葉にできない。2023年に「DJ Dominator」→「We can do it!」やるなんて誰が予想した? 隣でドミネ狂の2推しが気絶してました。しばらく立てなくなってた。「KNOCK U DOWN」と「MORA MORA」はカッコいい感じの曲で、かなり野心むき出しの、まさに初期の超特急を表していたのかなと予想しています。

そして、タカシの歌唱でカイくんが踊る「Chill out @JP」ののち、個人的にかなり息を呑んだ「refrain」です。refrainといえば淡い失恋が描かれたようなせつない悲恋の曲で、とりわけサビラストの「-1の明日はきっと キミのカケラ探してるよ」なんて歌詞は、まあ、脱退を見届けるしかなかった側にとっては、コーイチとユースケをよぎらせずにはいられないわけです。また、かなり昔のブログでユースケがコーイチのrefrainの歌唱を褒めた時があり、もうどうしたってrefrainは“そういう曲”という認識にせざるを得なかったというか。
そんななかで、新メンバーであるシューヤくんがソロでrefrainを歌うというのはすごくすごく感慨深く、ユーキさんのシューヤくんへの信頼とか、シューヤくんがきちんと歌詞を汲み取って丁寧に心を込めて歌い上げる様子とか、全部がもうアツくて沁みに沁みました。つらいだけの曲ではなく、優しく別の印象も加えてもらえたような気分です。いや本当にシューヤくん、ありがとう…… マジでマジでよかったです。

(ちなみにrefrainについてシューヤくんがキラリで掘り下げているんですが、その話を踏まえて聞くととっっっても意味のある一曲になっているので、ぜひ、入会してください……)(特に7人の時のオタク……)

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そして、そんな“マイナスワン”を描いたrefrainをきっかけに、暗い道筋に差した光を歌う「小さな光」、超特急の歴史をそのまま綴ったような歌詞が改めて心に刺さる「Starlight」と少しずつ明るい曲へと変わっていき、かなり沁みた8号車だけの「Billion Beats」を味わったのち「Lesson II」でしっかり重なリズムも堪能。そして、「バッタマン」「My Buddy」「Believe × Believe」が怒涛に続く爆上げパートではすさまじいエネルギーでぶん殴られたわけですが、このパートもなんか、めっっちゃ“超特急“すぎてビビっちゃったな。リョウガさんが感電した瞬間、隣で連番者(わたしを8号車にしてくれた恩人)が「ビリビリだーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」って叫んでてめっちゃウケました。わたしは完全に激おこが来るもんだと思い込んでたんで不意打ちでした。ビリビリ、大好き~~~~~!!!!!

さて。ビリビリからの「超えてアバンチュール」という鉄板の流れで脳みそがグツグツ煮えたぎり、そのままFantasy Love Trainをバックにしつつも興奮が一切収まらないまま1年を振り返るスライドショーを見届けたのち。幾度となく、幾度となく聞いてきたあのイントロが流れてきた瞬間のわたしの気持ちを答えよ。です。

答えは

ですね。
無です。あまりの出来事に思考停止してしまったため。泣くでも、叫ぶでもなく、“無”です。連番者に「おい! しっかりしろ! よく見ろ! SURVIVORだぞ!!!」と言われ、事の重大さに気づきました。

SNSでも言ったんですが、「SURVIVOR」ってもともとはoverture*3なので、観客をライブへといざなう一曲でもあります。と言いつつ、これまでセトリに加わった際には、T.I.M.Eほどその文脈を露骨に使うわけではないというか、わたしがユーキさんの意図を汲み取れていないだけかもしれないけど、割りとほかの曲と同じように扱われていたように思います。
しかし今回はovertureとしての側面を持つSURVIVORの意味を存分に活かしてくれて、ユーキさんっていくらなんでも天才すぎる。超特急のダイジェストをじっくりたっぷりお見せしてくださったあと、13年目へのoverture=導入としてSURVIVORが抜擢されたのだ…… とSNSの8号車のご意見も見ながら思いました。あと個人的に、SURVIVORの特に終わりの方の歌詞では「8号車をライブから掴んで離さない」という問いかけがすごいように思うので、これからもお前ら離さねーかんな、という意気込みを勝手に受け取りました。はい。離さないでください。わたしも離しません。

ちなみにT.I.M.EのSURVIVORについては音楽ナタリーの三橋さんもさすがの考察をされているので、ぜひぜひぜひ読んでください。三橋さんがSURVIVORの話してくれるの嬉しい……。

natalie.mu


超特急のアンコールと言えば、な「走れ!!!!超特急」、新たなライブアンセムとしての可能性を持つ「Rail to Dream」で心がホクホクした直後、「Synchronism」やったり、ダブルアンコールでは「Party Maker」やったり、情緒をシェイカーに入れてシャカシャカされているような締め括り。改めて夢みたいなライブでした。この世には、ボーカルがふたり並んで腹筋しながら歌う様子を涙ながらに見るオタクもいる。世界は広い。いまでも「すごかったな……」と思いながら布団の中で天井を眺めています。

 

ここから、ちょっと振り返りという名の懐古も含めた話もするので、危険を察知した方はここでブラウザバックしてください。毎年のことだが……。

もうずっと、ああ~2017年に戻りたい~ などと叶わぬ願いに思いを馳せ続けては、なにかあるごとにそうやってネガティブを吐いてきた数年間でしたが、マジでね、2023年、やっとそんな癖に終止符を打てた年になったんじゃないかな~ と思います。もちろん、だからってもう7人の話はしませ~ん9人が一番で~す、ってわけじゃなくて、全部最高🫰 だからこれからは未来をいっぱい見ちゃうよん🫰 という感じ。懐古は(見ての通り)これからもするが、いちいち憂いては後ろを振り返る、ということをしなくていいんだよ、と、超特急に諭されたようなセトリと1年でした。「これからの超特急マジ最高だから、後ろばっかり見させねえよ!」と言われているようなね。いままでもずっとそうだったけど、その説得力がいっそう強くなったような気がします。受け取り手(わたし)の問題でもあるが。

それと同時に、8号車が涙を噴出させた24日、および25日のシューヤくんのMCでは、“かつて超特急だった人たち”への敬意が表され、これは推しがいなくなってしまったオタクにとってはすごく救いだったと思います。9,10日の横浜公演では、7人時代の楽曲への歓声を受けてか、9人の曲も大事にしていきたい、のようなことを語った彼が、どうしたって比較対象にならざるを得ない“過去”も大事にしていることを教えてくれた意味は大きい。本当に肝が据わった、信頼しかない人です。シューヤ大切。

いまでもいろいろ複雑な想いもあるんですけどね。シューヤくんに出会えてよかったな~ と思えば思うほど、彼に出会うには推しが辞めないといけない、その矛盾に自分が許せず、それもあってなかなか気持ちを完全に切り替えきれない部分もまだまだありますわよそりゃあ。それでも、そんな折に、シューヤくんがコーイチの話を名前もしっかり出した上でしたりなんかして、コーイチとユースケの存在があるからこそのいまで、彼らがいないといまの9人だってないのだなと思って、いましみじみ泣いています。これについてはまあ、ふたり(というか、2人と4人)が大好きだから、ということでどうにか手を打ってもらえないだろうか。

ただ、うまく言葉にできないが、いままでは「どうにかまた戻らないだろうか」というきっと叶うことはない願いに本気で夢を見続け、時の経過を恐ろしく感じ、ただただ過去を見続けることで現状から目を逸らす、というような感じだったんですね。世界で一番好きな人である“推し“が脱退するって(人によるけど)こういうことだからね。
でも、2023年を見て、未来に期待するなかで「あの頃も良かったよね」と、寂しくもあるけど、思い出*4に少しずつできつつあるというか。そりゃ、まだ推しがいたらな~ って思うけど、どうしようもないことはどうしようもない、これからは未来しかない彼らのことをたくさん見よう、と、ポジティブにできているのかな、と思います。みなさんはどうでしょう。そもそもこんな鬱屈としてないか。

 

まあなんかちょっとまだ1月中はヒヤヒヤするけど(???)、テッペンへと昇りつめていくだけの2024年、自分も改めて心のハチマキ締め直して8号車頑張ってまいりますの気持ち。だってよ超特急、来世も超特急でいてくれるんだってよ。ブログの〆、毎回「来世も~」とか言ってたけど、マジだった。それならば、まずは今生を全力で全うして、来世もまた、わたしは黄色と炭色で心を染めて光る筒いっぱい持って会場に行きますぞ。

2024年こそ、「よしっ!」しかない年になりますように。それでは!




ここまで読んだら入りたくなっていませんか?(⏪自信なに?)

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*1:ちなみに、遠征の夜にオタクと話してて発覚したけど「Synchronism」のセトリを両方混ぜたようなラインナップだった。ヒエ~~~

*2:発売日=2019年の結成日にユースケの休養が発表され、Hey Hey HeyとDrawイッパツ!以外のカップリング曲はしばらく披露されないままコロナ禍に突入した

*3:入場やオープニング用の歌詞のない音楽

*4:“思い出”にしたくない気持ちもありますよまだ