オタクの大絶叫

よくしゃべるオタクです

超特急タカシほどのボーカリストを我々だけのものにしてはいけない


超特急「Revival Love」MUSIC VIDEO

 

超特急17thシングル「Revival Love」発売おめでとうございます! 今回は、推しである休養中のユースケをのぞいた5人でのリリースとのことで、少し落ち着いた発売週にする予定でした。




タカシさんが歌う全6曲の新曲を聞くまでは。




いままでも、超特急唯一のボーカル・タカシの歌唱力や歌声の多様さなどは、あらゆる媒体で評価されてきたとは思いますし、わたしは音楽のプロじゃないのでアレですが、

本当にこれ忖度だ圧力だなんだつっていつまでもタカシの歌声を8号車*1だけのものにしとくのちょっとマジでおかしいよ!!!!!!!

っていう熱がポッと爆発してしまったので書にしたためます。

 

 

 

 

1.王道に超特急のスパイスを加えたポップチューン 
Revival Love


Revival Love」は、毎週木曜22時から放送されているドラマ「モトカレマニア」の主題歌で、いきものがかり水野良樹さんより楽曲提供していただいています。
タイアップよろしく、過去のMy Buddy*2のような、超王道J-POPをベースに歌声やダンスで超特急らしい要素もしっかりと加えられたA面です。80年代を“Revival”したテイストのMV、そして超特急、8号車にとって大切な「センター制度*3」も“Revival”され、想いがギュッと詰め込まれた一曲。

そんなRevival Loveは、タカシのなかではもっともポピュラーな歌い方をしているように感じます。6人制になる前からの、タカシの定番の歌い方がほぼそのまま活きたような歌唱。タカシのキャラクターによく似合う、角の無い柔らかくて優しい歌声です。とはいえ、歌い方は同じでも強弱の付け方や、サビ前の「シャクじゃな~↑い」など随所に差し込まれたしゃくり、表情が浮かぶような声色の調整などは格段にレベルアップしています。タカシのしゃくりマジでたまりません。あんなかわいいとかっこいいの間みたいな長身王道美形からこんな歌声が出るとか思わない。いまでも新鮮に驚きます。

 

 

  

2.8号車的には「コレコレ」感もあるキラーチューン 
Don’t Stop 恋


こちらは、4号車タクヤくんが出演する、映画『どすこい!すけひら』の主題歌。楽曲公開前は「こっちも主題歌なのに、両A面じゃなくてB面収録って……」という空気にもなりましたが、蓋を開ければ「そりゃそうだ。」な超絶キラーチューン。昨年MVが出るや否や「全く意味がわからん」とザワザワした、「Party Maker」をも凌ぐ勢いの情報量で、1曲のなかに何曲も入っているかのようなめまぐるしく変化する曲調がミソ。まあ制作が作詞お馴染み・ロマンス倶楽部*4、作曲が「激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームわ〜るど」の庄田ゲゲゲさんという最強(最狂?)(褒)の布陣なのでそりゃそうだ。

さて、この曲がもっともタカシの手腕、てか喉腕(のどわん)が発揮されているので、ぜひぜひ聞いていただきたいのですが、この曲は全部で10~15人のタカシがいます。
下記記事参照⇓⇓⇓

超特急「Revival Love」インタビュー|止まらずに進み続けること 超特急が今に刻む“復活愛” (3/4) - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

なにがすごいって、実際聞いて"本当にそう"なんですよね。そもそもまず、この曲自体が、メインになるメロディ、ラップパート、ロックパート、バラードパート、ランランパート(?)など、転調して全く違う曲に変化していきます。それに合わせて、タカシも定番な歌い方、ちょっとアホっぽい歌い方、ちょっと澄ましたような歌い方、イケイケオラオララッパー風、デスボチックなロッカータカシ、駅員調…… 明らかに分かるだけでもこれだけの歌い分けをしています。よく聞かないとわかんない、みたいな分け方じゃなくて、聴くからに人格が違うのですよ。
タカシ曰く「アホの子だけでも5人くらいいる」そうですが、たしかに、アホっぽい歌い方をしてる時も声色や音の終わりの処理の仕方? なども少しずつ異なっていて、あらゆるアホタカシがいるのが本当に分かる…… すごい。本当にすごい。Don't Stop 恋、通称「どすこい」は、過去最高人数のタカシがいると言っても過言ではないです。競るのは「激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームわ〜るど」。これもタカシめっちゃいる。合わせてどうぞ⇓⇓⇓

激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームわ~るど, a song by Bullet Train on Spotify


中野ブロードウェイで流れてそうなヤバいティザー映像もぜひ⇓⇓⇓


超特急 「Don’t Stop恋」 Teaser

 

 

 

3.なぜかいやらしさの無い艶っぽい歌声はタカシならでは 
Body Rock

 

【超特急 インタビュー】王道から破天荒、そして史上初の挑戦まで超特急の武器が詰め込まれたニューシングル | OKMusic

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このインタビューで「(日本語訳ががヤバすぎて)8号車が暴動を起こす!」とタクヤくんが言うほど、和訳すると大変なことになる、ということでリリース前からざわついていた、超特急史上初の”全英語歌詞”の「Body Rock」。和訳はこちらのブログが非常にわかりやすいのでぜひ⇓⇓⇓
Body Rock/超特急*歌詞和訳 - 語彙力ってなんだっけ?

これまでもいくつか、男性と女性の、いわば情事を描いたような楽曲は出ていますが、英語とはいえここまでストレートに描かれているのはもちろん初めて。年上組がアラサーを迎える今年だからこそできたのでしょう。歌詞の生々しさもさることながら、メロディもとんでもなくかっこいい。だって作曲ロマンス倶楽部やし。

そんな、ほか5曲とは一線を画すこのBody Rock。この曲、歌詞がマジでヤバいのに、楽曲はほぼバラードの落ち着いた曲になっています。R&Bテイストのシンセサイザーサウンドが心地よいメロ~ウなナンバーです(そんなにメロウでもないです)。前回のシングルでも、同様に暗喩を多用して情事を表現した「Before Dawn」という曲が出ているのですが(頻度)、こういう曲のタカシの歌声は、いずれも艶っぽさはしっかりありつつも、なぜか爽やかで、まるで水面に浮かんでるかのような気持ちの良さがあるんですよね。かっこつけたような歌い方ではなく、肩の力を抜いているようにも聞こえる歌い方をしています。それがもうロマンス倶楽部の作った曲にピッッッッッタリ合っててもうすごい。タカシの英語の発音もまた良いんですよね。あ~もうたまらん。このくらいのBPM+タカシのこの歌い方ってカッカしてる時に聴くと一気に気持ちが鎮まるのでおすすめです。
合わせてBefore Dawnもどうぞ⇓⇓⇓

Before Dawn, a song by Bullet Train on Spotify

 

 

 

4.意外にも超特急“初”の定番クリスマスソング 
Sweet Bell


ついに来ました、王道クリスマスソング。超特急はクリスマス(12/25)結成なので、クリスマス近辺は結成日に絡めたツアーが開催されるため、どちらかというとそちらに寄せたテーマソングが出ることが多め。これまで出たクリスマスソング? な曲と言えば、わたしがこの世で一番好きな公演2015年の「Fantasy Love Train ~君の元までつながるRail~」テーマソング「Fantasy Love Train*5、また、2017年の「The End For Beginning」の12/24、25テーマソング「BREAK OFF(通称「無礼講」)の2つくらい。BREAK OFFとかクリスマスの反対側*6みたいな曲ですし。好き。Sweet Bellは「Revolución viva」の年末公演「Pastel Shades Christmas」(12/21、22)のテーマソングです。

この曲、タカシという人間が現れてるかのような歌い方で非常に好きです。これもRevival Loveに近いタカシの定番の歌い方ではあるのですが、ガッチリ曲に寄せた、クリスマスソングverタカシになっていてすごい。すみません、ここに来て上手く言葉にできません。彼の、明るく、そして人を幸せにしたい! という気持ちの滲み出た雰囲気がそのまま声になったような歌声なんです。特に、個人的に好きなのがBメロの「鐘鳴り響け」の、微笑みかけるような、なにかがこれから始まることを予感させるあの感じ。さらに、Sweet Bellはなんといっても、タカシの大きな魅力の一つである美しいファルセットが絶妙に仕込まれています。加えて、彼の長音はブレがないので、その2つが共に堪能できるサビは、すんごく良いです。すんごく良いです。Cメロ? に入ってるフェイクも好きです。すんごく良いです……。

 

 

  

5.「いまの超特急」を映し出すジャジーなナンバー 
On & On


ブラスっぽいサウンドの響き渡るイントロ~低音がベンベンと鳴るAメロBGMが心地よいジャジーな一曲で、年末年始に開催される「Revolución viva」の年始公演、「Shine Bright New Year」(1/3~5)のテーマソング。いままでになくエッジの効いたクールなメロディで「“いま”の超特急」が表現されています。これまでも大小合わせて数え切れないほどの困難と向き合い、時には乗り越え、時には壁をぶち壊す勢いで進んできた、そんな野心家でもある超特急が見事に表現された強気な一曲だと感じます。超特急にしては随分歌詞の口調が強いのもまた新鮮です。ちなみにこの曲の作詞作曲誰かご存知ですか? せ~の「ロマンス倶楽部!」はい正解です。

個人的な話ですが、タカシくんはこういう曲がすんごく似合うと思うんですよね。昨年の年末アリーナツアー「GOLDEN EPOCH」テーマソング「Time of GOLD」、2019年のCDデビュー7周年記念ソング「Hey Hey Hey」のような、曲自体に超特急らしさは少なめの、R&B、ファンク、トランスのような楽曲と歌声が妙にマッチしているように感じます。
そしてなにより、この曲のすげえな! というポイントが1Aメロと2Aメロが別人です。1番では、なんとも挑発的にも聞こえるイケてるタカシ(いつもイケてる)かつちょっとスカしたような歌い方ですが、2番マジで腰抜かしますよ(?)。ややフライング気味の歌い出しは、がなるような歌声でかまし、続けて巻き舌でヒップホップのような歌唱に変化。ものの数秒の間に平気で2~3の歌声を魅せてくる。はあだいすこ。

 

 

 

6.80年代のムード漂うトレンディなウィンターソング 
サヨナラは雪のあとで

www.hmv.co.jp

※上記の3形態セットの特典として同封されています。気になる方は上記リンクからぜひ!

こちらは、楽曲そのものが“80年代リバイバル”な一曲。LoppiHMV初回限定盤A・B、通常盤を3枚同時購入するともらえるレアな曲になっています。正直レアにすな! ってくらい良曲なので現状未配信なのが非常に残念。一年後くらいに配信されると良いな……。曲に合わせて、メンバーカラーを使用したこちらも80sチックなジャケ写も必見。

矛盾失礼しますが、こういう曲タカシすんごい似合うんですよ(2回目)。もともと、タカシは自身が生まれる前(タカシは1996年生まれ)の曲への知識が非常に豊富で、ほか5人のメンバーが全く分からない昭和の曲も範囲内。そんな彼がこの曲を歌えば一級なのは言うまでもなく。ちょっぴり切ない、失恋を思わせる曲を哀愁たっぷり、これまた全く異なる雰囲気の寂しげな歌声で歌い上げています。
そしてタカシは、どちらかと言えばフレーズとフレーズの短い間に仕込む幅の狭いビブラートを得意としています。そのビブラートが遺憾なく発揮されているのが、このサヨナラは雪のあとで、です。ビブラート厨なので、ビブラートを察知した瞬間そこだけ何度も繰り返し聞いてしまいます。個人的に、80年代90年代風の曲好きなので1、2を争う一曲です。余談。

 

   

なにより、タカシの一番すごさは、上記のこの驚異的な歌い分けを、日本トップクラス*7 と称される5人のダンサー陣と一緒に踊りながら一切ブレることなく披露することです。もともと2人で歌っていた*8をたった一人、踊りながら、2.5~3時間ぶっ通しで歌うんです。音楽ナタリーのインタビューでも言及されていますが、全然贔屓でもなんでもなく、彼は日本でも指折りのボーカリストです。本当です。

 

 

 

 

こんにち「圧力は無い」だとか、「忖度はあった」だとか、いろいろな立場の人がいろいろ言っていますが、超特急をはじめとした男子音楽ユニットの多くが、権威ある音楽番組に出られていないのは紛れもない事実なんですよ。超特急がどんなに実力があっても、どんなに話が上手くても、どんなに顔がよくても、たったひとりでも該当者がいるだけで、わたしの推したちはその番組に出られないんです。でも、わたしの推し、そして向こうのタレント、どちらにも全く非はないんです。ただただ「大人の事情」です。
いくら超特急がアスリート並みの体力を持つ集団だとしても、ユーキさんが「若いうちに…」とよく言うように、いずれ思うように体が動かなくなる時は来るんです。無限ではない彼らの活動のうち、もういまの時点で8年もそんな「暗黙の了解」というルールで、彼らの望む金曜21時にも大晦日にも出られていない現実。後者は一応公正公平な機関なので、単純にまだその時じゃないんだというのはわかりますが、金曜の方に関しては、まあこの話はやめましょう。
そういう、多くの人間の目に触れる機会を奪われれば、そもそも8号車ではない人たちが超特急を知るきっかけは無くなり、根本的に曲の購入数だって増えにくくなります。こんなの絶対おかしいよ(わたしは杏子が好きだなあ~)

お願いなので、そろそろ日本の音楽番組は正しい判断力を持ってくれませんか。ズラズラとタカシの歌声の話をしましたが、コーイチの歌声で超特急にハマった身としては、彼の歌声が「超特急」のうちにお茶の間に響き渡らなかったことが悔しくて悔しくて仕方ないです。圧倒的な実力を持つ彼の、たったワンフレーズでも客席の注目を集めるようなあの歌声を聞いてほしかったです。



ちょっと話は逸れましたが、わたしは8号車になって! っていうんじゃなくて、この間違いない実力を持った彼らをもっと知ってもらいたい、偏見を無くしてほしい、音楽番組にももっと出てほしい、ということを伝えたいのです。
超特急って、本当にいい人たちなんですよ。こんなに実力があって、いろんな賞も与えられて、さすがスタダ所属、顔だってあんなに綺麗なのに、それを見せびらかすことなくとっっっっても謙虚で、でもしっかり野心は持ってて。こんな素晴らしいアーティスト、きっと多くはないはずです。

8号車だけが声を上げても、まだまだ足りないんです。もっと味方がほしい! 超特急って歌もダンスもこんなに上手いんだ、って思ってくれる人が、もっともっと増えていくことを願っています。

 

 

 

[祝・松尾太陽(タカシ)ソロデビュー!!!!!!!]

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*1:超特急ファン

*2:2017年放送 ドラマ「警視庁いきもの係」主題歌

*3:超特急はもともと、各曲でセンターを変えていく制度をとっていました。しかし、最近の曲はセンターを明言することが大幅に減り、それに対してはメンバー(特にユーキさん)も8号車も残念そうにしておりました

*4:5周年記念シングル「超ネバギバDANCE」の作詞作曲から、ほぼ毎回欠かさず楽曲制作に携わっていただいている正体不明の作曲者。超特急以外で全く情報が出てこないので、様々な憶測が飛び交いつつ、8号車から厚すぎる信頼を寄せられています

*5:これもクリスマスソング調といえばクリスマスソング調です

*6:どちらかというと忘年会寄り。Youtubeにリリックビデオがあるので曲名のリンクをタップ!

*7:2018年のMnet Asian Music Awardsで「Favorite Dance Artist Japan」を受賞、シンプルにヤバい

*8:2018年1月にボーカルの一人が脱退。そのためこれまでの2人のために作られていた曲もすべて一人で担当